ここ数年で、盛り上がっている「サーベイ」の1つに「従業員満足度調査(ES調査)」があります。
感覚的には、一番多く実施されているサーベイではないでしょうか?
そして、数多くのコンサルティング会社や教育会社が、独自の枠組み(調査指標)によってES調査を提供しています。
今回のコラムは、その調査指標などについてコメントするものではありません。
このES調査。
一体何なのか、その定義を改めて考えて欲しいのです。
「ESの現状を調査するために実施するサーベイ」
多くの方々は、このように回答されるのではないでしょうか?
しかし、本来は、こう回答すべき調査なのかもしれません。(少なくとも、弊社はこう考えています。)
「ESを高めるために実施するサーベイ」
う〜ん、微妙な違いですが、この違いによって、サーベイの中身(調査内容)や実施のプロセスも変わってくるのだと思っています。
ES調査といっておきながら、人事部から一方的にアンケート回答が依頼される。
そして、結果についてのフィードバックも行われない。
行われたとしても、曖昧な結果報告であったり、遅かったりする。
そして何より、アンケートに回答したことに対して、何ら改善される気配なし…。
これでは、ESは下がりますよね。
何のためのES調査なのかわかりません。
調査内容のしっかりとした設計もとっても大事なことですが、ES調査を実施するプロセス自体にも配慮すべきだと思います。
その際、大事にすべきことは、「従業員の立場に立って、従業員の心理を考えること」。
しかしながら、このES調査。
一時の流行ではなく、是非とも継続的に実施し、本気でES向上のために活用して欲しいです。
といっても、うまく活用できなくて、1回きりの実施になってしまう会社も多いのだろうな…。
そんな悲しいことを感じてしまう私なのです。
このES調査は、また別の機会にでも語りたいと思います。