360度評価を初めて導入される会社をお手伝いさせていただく時に、必ずといってよいほど出てくる相談ごとがあります。
それは…
「360度評価のネーミングはどうするのがよいでしょうか?」
ということです。
これには、答えはありません。最終的には、好みの問題にもなります。
と答えつつ、実は物凄く大事なことなのかもしれません。
そもそも「360度評価」が、世の中で大きな誤解を受けているのも、このネーミングが良くないのではないかと思っています。
「評価」という、微妙であり、一般的にはあまり好まれない単語を使ったために、「360度評価」の日本における普及は遅れてしまったと言っても過言ではありません。
以前、これまでどんなネーミングが使われているのかを調べたことがあります。
古くは、「適性観察調査」、「姿勢自己診断援助制度」などとネーミングされたものもありました。
また、英語を活用して「プロフィール・サーベイ」「プロフェッショナル・リーダー・ディベロップメント」「リーダーシップ・プラクティス多面制度」など、なるほどなぁ〜と思わせるネーミングもありました。
今から15年くらい前ですが、「オープン・マインド・フィードバック」と名付けた会社がありました。
個人的には、とっても好きなネーミングでした。
それはさておき、アメリカ本土では何と呼ばれているのでしょうか?
聞くところによると、「マルチ・レイター(Multi・Rater)」「360度フィードバック(360degree・Feedback)」などと呼ばれているそうです。
また、アメリカ企業の方から、「お客様の評価結果も組み入れた場合、450度フィードバックって呼ぶこともあるよ!」と教えていただいたこともあります。
個人的にも、一人でいろいろ考え悩んだことがありました。
その時、私なりに納得したネーミングは、これです!
「インタラクティブ・コミュニケーション・サーベイ」
「インタラクティブ・フィードバック・サーベイ」
もう一つという感じですが(汗;)、ネーミングには、「意志」を込めたいな…って思います。
人事部門の方が考えている以上に、従業員の方は、ネーミングに敏感な場合があります。
「良いものは誤解のないように、良いものとして正しく伝えたい。」
人事の仕事をしていて、いつもそんなことを感じてしまいます。