とある会社(従業員千数百名)で「360度評価の実施とそれを活用した研修」のお手伝いをした時の話です。

の会社は、これまで数年間に渡って毎年1回定期的に、人事評価の直前に360度評価を実施されていました。

しかし、評価結果の本人へのフィードバックは人事部からの一方的な書類送付だけに留まっていたために、現場の意識は徐々にマンネリ化し、2年前から中断されていました。

それだけに、今回の360度評価実施に対しては懐疑的であり、人事部も現場の中にも抵抗感を持っていた人が多かったようです。

研修は管理職に対して実施し、360度評価のフィードバックを中心とした2日間研修。

ちなみに360度評価の項目は、その会社の管理職に重要な能力を中心に設計しました。

それに加えて、幾つかの意図を持った項目も含めました

(※諸事情により、“その意図”については省略させていただきます)

また、一部の対象者には、個別カウンセリングも実施しました。

で、研修後の結果は…。

「これまで受講した研修の中で、一番ためになった。」

「目から鱗の研修であった。今までの360度評価は一体何だったんだ。」

「リーダークラスにも実施したらいいんじゃないか?」

といった感想が、次から次へと寄せられました。

また、カウンセリング対象者からは、仕事上の深い悩みや自分のこれまでの生き様といった内容までも堰を切ったようにお話される方もおり、中にはうっすらと涙を浮かべている方もいらっしゃいました。

ここでお伝えしたいのは、「研修が成功したこと」ではありません。

「何故、これまでの360度評価は形骸化してしまったのか?」ということです。

いろいろな状況を含め、この研修の関係者が出した結論は一致しました。

「やはり、受講者本人にとって役立つ&適切なフィードバックだな…」

せっかく実施されている360度評価。

皆さんの会社では、現場の対象者の方々にとって嬉しいものになっていますか?

私にとっても、気づきが多かった研修でした。

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