先日、とある企業の人事企画部長さん(ここではAさんとしておきます)と、360度サーベイの実施について話をしていました。

その中で、私自身が改めて気がついたことを書き綴っておきたいと思います。

その企業は、社員数百名。

360度サーベイは、一昨年から管理職を対象に導入されています。

導入時に考えていた目的は、「管理職の意識改革と行動改善」でした。

久々にお会いし、弊社が作成した『360度サーベイガイドブック』をお土産代わりにお渡ししました。

そして、いろいろな話題に花が咲く中、「360度サーベイの実施目的は?」というテーマについて議論が盛り上がりました。

360度サーベイは、主に、以下のことを目的として実施することが多いです。

人材育成、特に管理職層の意識改革、行動改善、スキルアップ組織の強化、風土改革、活性化、理念浸透人事評価の客観性向上

などと話をしていたら、Aさんは、次のようなお話をされました。

2年間、360度サーベイを実施していく中で、いろいろなことを考えた。

「自分は、360度サーベイによって、最終的に何を実現したいのだろう?」

そして、1つの結論に達した。それは、『業績の向上』ではないかと。

もともと直接的に期待したことは、対象者の意識改革と行動改善。

ところが、実施結果を対象者である管理職にフィードバックしたところ、部下との関わり方に変化がみられ、部下の活動も改善していった。

丁寧なフィードバックによって、結果を真摯に受け止めさせたのが良かったのだろう。

そう感じている。

そして、継続的に意識づけさせたことが良かったのかもしれない。

部下の行動改善は、お客様への直接的な対応の向上につながり、結果として売上増大が実現できている。

目の前に、そういう事実がある。

もちろん、売上が増大したことは、必ずしも360度サーベイの実施のみが原因になっているとは限りませんが、2年間の継続的な実施とフォローを通じて、現場の意識と行動が変わってきたことには間違いがないようです。

私自身正直言えば、360度サーベイの実施目的を、「業績向上」とまでは言い切ることはできませんでした。

しかし、この様なお話を聞かせていただき、改めて360度サーベイの現場での威力・影響力を再発見することができたように思いました。

現場で働く従業員の意識と行動が変わることは、企業の活動レベルを向上させることである。

実際の成功事例には迫力がありました。

しかしそのためには、細心の注意を払ったフィードバックが重要なのだと、改めて実感した私でした。

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